今回は、8月~9月に発売した新商品より、『××しながら○○できる商品』というヒットの法則をとりあげます。
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①眉ケアしながら眉メイク
『アヴァンセ ジョリ・エ ジョリ・エ 2Way アイブロウ』
全2色 ¥1,200 9月4日発売
美容液成分配合で、ペンシル+パウダーが1本になった2ウェイタイプの「眉毛ケアしながら、自然な太眉を描けるアイブロウ」です。
最近は、ナチュラルな太眉が流行中。そんなトレンドをしっかりキャッチして、まつ毛美容液が有名なブランドだからこその強みを生かし、トレンドメイクに敏感な層にアピールできそうです。
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②美白しながら小じわケア
『クラシエホームプロダクツ肌美精 薬用美白&乾燥小じわケア 化粧水』
180ml 他3品 すべてオープン価格 9月17日発売
肌悩みはどれか1つということはなく、あれも気になるこれも気になるもの。
今までは美白なら美白、小じわなら小じわ、とそれぞれ対応するシリーズを展開するのが一般的でしたが、2つのトラブルケアを同時に叶えることは当たり前になりつつあります。
中価格帯スキンケア市場では、コーセーのアスタブラン シリーズが「ハリも美白もケアできるスキンケア」としていち早く訴求していましたが、今年はその流れが低価格スキンケアに浸透したというわけです。
この流れの背景には、消費者は、もはや単一の効果訴求では響かなくなっていることがあります。
理由のひとつに、1本で何役もの効果をうたうオールインワンケアブームにあることが考えられます。
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③保湿ケアしながら復元ケア
『ロート製薬 肌研(ハダラボ) 極潤 3D形状復元ゲル』
100g オープン価格 8月24日発売
オールインワンスキンケア市場は、500億に届くとも予測されていますが、この1年で確実に変化しています。
1年前には、形状記憶をコンセプトにした資生堂の『アクアレーベル スペシャルジェルクリーム』が、発売から1カ月で出荷個数58万個を売ったというニュースがありました。
今年はそのユーザーを奪うべく、資生堂同様にロート製薬から、「形状」というワードを使った新商品が登場しました。
もはや、ベンチャー系単品通販の一発アイテムではなく、大企業の本気のシェア争いアイテムになっています。
オールインワンスキンケア市場は拡大しているといえますが、ベンチャー系通販には厳しい競争が強いられます。
新たなヒット企画を模索すべき時期がきたといえそうです。
追記※擬似的にリフトアップ実感を感じさせるアンチエイジングコスメ増えてきましたね。
「復元ケア」というという新しいジャンルといってもいいかもしれません。
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★「週刊粧業」にもコラム連載中です!
2013年10月7日発行号の「週刊粧業」にこちらの記事が掲載されました。