オールインワンゲル、BBクリーム、ノンシリコンシャンプーなど、今まで無かったカテゴリーをつくるというのが最近の化粧品業界の大きな流れ。
その3つのように業界に旋風を巻き起こすビッグトレンドになるのは容易なことではありませんが、新カテゴリーの商品は毎月のように発売されています。
今回は2月に発売された新商品より、そんな「新しいカテゴリーの××」というヒットの法則をご紹介します。
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①「原液化粧水」という新しいジャンル
『レノア・ジャパン TUNEMAKERS 原液保湿水』
120mL ¥2,000 2014年2月13日発売
「原液化粧水」という新しいジャンルで、セラミド、ヒアルロン酸、ハチミツ、コラーゲン、ローヤルゼリーを独自のうるおい比率で調合し、原液と弱酸性水で作った、ごくシンプルな化粧水です。
処方箋のようなラベルには、美容に詳しくない人でもイメージしやすい保湿成分が書かれているので、何が原液なのか、どんな効果があるのかひと目で分かりやすい。通販やセルフ販売ならではのわかりやすい演出です。
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②「ふたえサプリ」という新しいコンセプト
『プレビュート ふたえサプリ』
6mL ¥950 2014年2月14日発売
続いて、「ふたえサプリ」という、全く新しいコンセプトの商品。パッチリふたえを作るために、しっかり保湿プラスハリを与えるまぶたの美容液で、アイプチかと思いきや、ふたえを作るためにアイプチやメザイクなどで酷使したまぶたをケアするための美容液というからユニークです。
コンプレックス解消メークが盛り上がりを見せている今、ふたえ作りに励む人口は以前よりも増えているのでそこに着目したのは素晴らしい。若い子にとって将来のための目もとケアはついつい後回しになりがちですが、明日のふたえがキレイになれると聞いたら俄然やる気がでそうです。
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③「スプレータイプの“マスク”」という新しいカテゴリー
『ミシャ ラッピングコートスプレーマスク』
100ml ¥1,410 2014年2月1日発売
最後は、洗い流しも拭き取りもいらない、スプレータイプのマスクパックです。
たしかに、シートマスクも、洗い流しマスクも、ある程度手間がかかる…。手を汚さず、それでもマスク効果がほしいというよくばりな人にとって便利なアイテムと言えます。保湿力のある粘性バルクをスプレーするタイプの美容液…と言ってしまうこともできますが、そこを「スプレータイプの“マスク”」と、メリット・新規性を感じさせる表現にしたのが技を感じさせます。
スプレーで簡単に塗布できる、洗い流し・ふき取り不要、乾燥が気になる部分には重ねづけ自由自在…スプレータイプのマスクならとても魅力的に感じます。保湿ミストだったら、当たり前で、言い方ひとつで新しいものに見える好例です。
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★「週刊粧業」にもコラム連載中です!
2014年3月31日発行号の「週刊粧業」にこちらの記事が掲載されました。